2016 December
|
|
|||||||||
|
子供の頃、母の集めていた切手帖を見るのがとても好きだった。お手紙を書く時 は相手の方に何かゆかりのある図柄やその季節の花々の切手を貼るよう に、と いつも一緒に選んでいた。干支の切手もきちんと整理されていて、私が生まれた 昭和41年の午年の切手も。郵便料金が10円や20円だった時 代・・・干支 の切手の歴史帖。 |
|
||||||||||
祖母の時代からかんざしや和装小物を頂いている銀座の老舗に鼈甲のお修理の相 談に伺う。祖母や母が使っていたかんざしや祖父のお気に入りだったカ フス、 傷んだ部分は虫食いと聞いてびっくり、桐箱に入っているのは防虫の意味もあっ たと知る。鼈甲の中でも透明度の高い黄色い部分が良いものと か、さまざまに お教え頂きさすが銀座の老舗。 |
|
||||||||||
パリに戻るとクリスマスまであと少し、友人同士のお集まりは今週が最後と言う 感じでランチやディナーでいっぱいいっぱい。マーケットにもシャンパ ンや牡 蠣のバスケットが溢れ飛ぶように売れていく。今やパリではSUSHIはすっか りデイリーなファーストフードとなっていて、こんな「手巻き寿 司セット」な ども売っている。アボカドやチーズなどの具もあってびっくり! |
|
||||||||||
喪中のお葉書を頂いた方にはパリからクリスマスカードをお送りする。殆どの連 絡はメールで済ませる時代、クリスマスカードや切手というアイテムが 後どの くらい残って行くのだろう?私がパリに来た30年前は手紙しかなかったので美 しいハガキやカード、記念切手などを選んで送るのはとても楽し みだった。最 近は郵便局に行く機会も少なくなったけれど、久しぶりに覗いてみると切手の コーナーもなく料金は機会で、全てオートメーション化され ている。美しい切 手を組み合わせて貼る楽しみがいつまでも続いて欲しいもの。 |
|
||||||||||
「365種類ものチーズが存在する国をどうやって治めろというのか」という ド・ゴール元大統領の有名なフレーズがあるくらい、フランスではその土 地ご とに特徴のあるチーズが作られている。チーズ専門店、FROMAGERIEに 行くとその種類の豊富さに改めて驚く。真っ白ななヤギのチーズ、 シェーブル が好きな私、お店の方に伺うとそのシェーブルだけでも大変な数の種類がある と。切り売りのバターやフレッシュなクリーム、見ているだけ でも楽しい。 |
|
||||||||||||||||
昔のアトリエがあるカルティエはパッサージュが連なるパリの下町、久しぶりに 訪ねてみると下町らしい昔ながらのブティックがまだまだ残っている。長い歴史のチョコレートのブティック、 可愛ら しい箱にチョコレートやカリソン(アーモンドのお菓子)、パット・ド・フリュ イ(フルーツゼリー)やフリュイ・コンフィ(果物の砂糖漬け) を少しずつ選 んで詰め合わせ母に送っていたことを思い出す。クリスマス直前、瞬く間に売れ ていく大きなチョコレートの詰め合わせ、フランス人は本 当にチョコレートが 大好き・・・。 |
|
||||||||||||||||
パッサージュの中にはマニアックなブティックが多く、このミニチュアのお店は ドールハウスの専門店として世界的にも有名。建築家さながらにドアや 屋根の 部材を選ぶ子供たち、キッチン用品などは実際に使えそうなものもある。ミニ チュアのお菓子やお野菜、日本ではさながら「おままごとの専門 店」?可愛ら しくてつい私もいろいろ欲しくなってしまう。 |
|
||||||||||
切手の専門店はパリにも数多くあるけれど、このパッサージュには年代別、カテ ゴリー別に昔の切手を探してくれるお店もあれば、古切手をキロで売っ ている お店もある。驚くのは昔のポストカードのお店。使用済み、つまり誰かの古いお 手紙を買うわけで・・・。ポストカードの図柄が気に入るとか価 値があると か?来たばかりの頃、蚤の市でアンティークのポストカードだと思って買って裏 を見てびっくりしたことを思い出す。 |
|
||||||||||
今年もサンジェルマンの方々に本当にお世話になった。クリスマス直前、小さな プレゼントをお渡ししに伺う。日本にも何度もいらしたことのあるR氏 には 「ご飯のお供」を小さなセットにして。きれいな柄の包み紙を取っておいてプレ ゼントを包むおばあちゃんのような私、リボンや紐を集めた小箱を 開けるのも 楽しみ。 |
|
||||||||||
mono
index |
帰国すると様々なカレンダーが届いていていよいよカウントダウンの気分。毎年 楽しみにしているユニークな図柄のエール・フランスのカレンダー、ア リタリ アのカレンダーもお気に入り。机上のカレンダーもあと数日・・・。 |